C型肝炎・C型肝硬変の診断の流れ

C型肝炎・C型肝硬変の診断の流れ

抗体検査によるC型肝炎ウイルス(HCV)感染の確認、RNA検査による感染持続の確認により、診断が確定します(図1)1)。さらにウイルスの量や遺伝子型の測定、肝線維化の進展度の判定を行って治療方針を決定します1)

図1:C型肝炎の時間経過と病気の進行※

非代償性肝硬変に進展すると、以下に示すような肝機能低下によるさまざまな症状や合併症がみられるため、これらの有無が診断基準となります2)

腹水/浮腫

腹水/浮腫

黄疸/掻痒感

黄疸/掻痒感

食道・胃静脈瘤

食道・胃静脈瘤

肝性脳症

肝性脳症

また、「Child-Pugh スコア 7点以上」も一つの目安となります。

1) 日本肝臓学会:慢性肝炎・肝硬変の診療ガイド2019, 文光堂, 2019
2) 厚生労働省. 肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業. 肝がん・重度肝硬変(非代償性肝硬変)の診断・認定基準

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HCV感染患者さんのために」

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プライマリケアでみる C型肝硬変ケーススタディ

CASE5
「なぜ、代償性肝硬変と非代償性肝硬変 の鑑別が重要か」
埼玉医科大学 持田 智 先生

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肝炎対策の推進に対する医療機関への求め

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